エピペンを処方してもらい、保持した時、困ることがあります。
どこに保管すべきか? です。
エピペン購入時の話しはこちらから読んでください。
15-30℃の暗所。冷蔵庫の中はだめ
ガイドラインで推奨される保管方法
- 15-30℃の暗所。冷蔵庫の中はだめ
- いつでも使えるような場所に置いておくこと
- 外出するときは持ち運べるように ⇒ ケースに入れて日光が当たらないように
- 飛行機で持ち運ぶ時は、事前に航空会社に届け出すること
- 使用期限が切れる前に新しいエピペンと交換すること ⇒ 処方を受けたお医者さんに持参する
- 公式サイトにエピペンの登録をしておくこと ⇒ 使用期限前にお知らせが届く
- エピペンの公式ホームページはこちらです
難しいポイント
いつでも使えるように携帯し、15-30℃を保ち、日光が当たらないようにする
これがポイントなのですが、難しいですよね。
屋内に保管するときは、24時間エアコンの効いた部屋ならば大丈夫そうです。
が、私のように屋外で活動することがメインである人は悩みます。
保冷剤とクーラーバッグで外出
外出時
保冷用のアルミ製クーラーバッグがお勧めです。
私のは缶ビールを購入した時に付いてきた無料のクーラーバッグです。
6缶入るサイズのものがエピペンの長さにぴったりでした。
ダイソーなど100円ショップで購入するのが簡単でしょう。ちなみに保冷剤もダイソーで販売しています。
私が求めるものは、小ささと保冷性。そして防水性。
ですが、ひとまず防水性能は除外します。保冷性能の確保を目指しました。
「冷却剤の下にエピペン」が大正解
保冷剤を一番上に置いてクーラーバッグを使います。
保冷剤の下には、袋状のアルミバッグでくるんだエピペンがあります。
クーラーバッグの中はこんな感じです。
タオルにくるんだエピペンが入っています。
エピペンの上に温度計を置いて測ってみると21.8℃でした。
実験した日9/26の行動
- 瀬良垣漁港にて午後からのダイビング業務 ⇒ 12時前に保冷剤を冷凍庫から出してエピペンのクーラーバッグを車内に
- ちなみに9/26の沖縄の天気は晴れ、最高気温32.3℃、最低気温25.1℃でした。
- 港にて計測。気温は30.6℃でした。
次に温度計をクーラーバッグの最下部、エピペンのある場所に突っ込み、温度を測定。
24.3℃ですね。いい感じで冷えてます。
5.そのまま夕方まで車内に放置後、夕方に再計測
17時ちかくになっても、気温は30.5℃です。
昼間と変わらぬ24.4℃。いいですねー。
6.帰宅しました。もう一度、エピペン付近の温度を測ると、22.4℃になってます。
7. その後、屋内に持って入りエピペンの部分を測ったのが冒頭の写真、これですね。
夕方になっても21.8℃は上等ですよね。
保冷剤を下に敷いてから上にエピペンを置いてはいけない
失敗した実験その①
この結論に達する前の最初の実験は失敗でした。
クーラーバッグの中身は同じなんですが、配置が違いました。
- 上にエピペン入りのクーラーバッグ
- 最下部に保冷剤
成功例とは反対のパターンで実験していました。
最下部まで温度計を入れないで、エピペンがある辺りの温度を測るために、温度計を斜めに入れています。
15-30℃の範囲内で保管しなければならないのに、29.5℃は納得できません。
あれ、もしかして、クーラーバッグの上の方はもっと暑いのかな?
37.2℃!!!!
あかんやつやん!!!!
びっくりして、すぐにエピペンを取り出して、タオルの中に温度計を突っ込むと……、
これは使えないね
失敗した実験その②
上記の最初の実験失敗を踏まえ、
ならば、ダイレクトに冷やすべきでは?
保冷ビニールバッグにタオルでくるんだエピペンと保冷剤を一緒に入れてみた。
そして、保冷用ビニールバッグを折りたたんで、車内に放置。
クーラーバッグに入れたほうが、今から思うと良かったですね。
実際はクーラーバッグのまま放置してしまった。それがだめだったのか、仕事後測ってみると、
31.7℃!!!!
これはもっとだめなパターンだった……。
室内のエアコンで考えた
夏にエアコンの効いた室内では、冷たい空気は床部分にたまって、天井付近はけっこう暑いよね。クーラーバッグの中も同じだはずね
冷静に考えれば、よくわかることでした。
大正解をおさらい
準備するものです。保冷剤、ジップロックに入れてきっちり封をしたエピペン、ハンドタオル、保冷クーラーバッグ
エピペンをタオルにくるんで保冷用クーラーバッグの最下部に起きます。
保冷剤を上から置いちゃう。
あとは閉めるだけです。
これで夏の沖縄の車内に放置していても、エピペンは15-30℃の範囲内で保管できるようになりました。
携帯用バッグに防水性能も求めたい
防水性能の高い保冷用クーラーバッグは本当に見つけられないので、防水性能はペリカンケースに任せることにしました。
防水ケースは下記のペリカンケースにお任せ。
ただ、このペリカンケース、防水性能は高いのだが、保冷性能はありません。
また実験です。
ペリカンケースの保冷性能を実験
①
エアコンの効いた室内で、保冷剤をひとつ、エピペンを入れました。
0.7リットルのペリカンケースはエピペンがきれいに収納できるサイズですね。
ジャストフィットでした。
中の温度は26℃。
②
9月の沖縄、17時頃の西日が当たるコンクリートの上に置いてみました。
③
気温は33℃。
……。
ペリカンケース、大丈夫かな……。
ここに10分放置!!
④
10分のつもりが電話がかかってきたりして、存在を忘れてしまった。
気付いたのが20分後。
急いで、日陰に移して、中を開けて、温度計を差し込む。
33.3℃!!!!
上がってるやん!!!! 保冷性能、全然あかんやん!!!
急いで室内に持って入りました。
防水性能と保冷性能は分けて考えよう
幸い私の仕事、リバートレッキング業は業務中は川の中に入ったりするので、そんなに高温にならないんです。
なので、仕事時にリュックに入れて携帯するときは保冷性能は捨てて、防水性能に特化したペリカンケースで携帯することにしました。
ジップロックに入れたエピペンをタオルにくるんで、ペリカンケースに入れます。
仕事上、バンドエイドなどファーストエイドセットも入れるので、先ほど紹介したエピペンがジャストサイズで収まるものよりも少し大きい目のペリカンケースを使っています。
そこに予備デジカメも入れてふたをします。
歩行時や、ジャンプ時の衝撃でペリカンケースが開かないようにゴムで押さえつけました。
と、いう感じで仕事では携帯しております。
まとめ
- 15-30℃の暗所でいつでも使えるようなわかりやすい場所 ⇒ 屋内では24時間エアコンの効いた部屋があれば比較的簡単に保管できそう
- 外出時で濡れない場合 ⇒ 保冷クーラーバッグ内にエピペン、保冷剤の順番で入れて保管すること
- 保冷性、防水性のふたつを満たす入れ物は2021/10月段階で見つけられなかった
- 外出時で濡れる場合 ⇒ 防水性能の高いペリカンケースをうまく活用 ⇒ 濡れるということはエピペン周囲の気温もそんなに高くならないと予測されるので、保冷対策を講じなくても良い可能性高し
お勧めした商品リンク一覧
エピペンがジャストサイズで入るペリカンケース
エピペン以外のものも一緒にいれる場合は、少し大きい目のこちらのペリカンケースがお勧め
この温度計お勧めです。防水性能高く、トレッキングに持っていっても元気に使えています