お笑い芸人の木村祐一さん御夫婦が沖縄に子育てのためにプチ移住されるというニュースが出ていましたね。
「沖縄で子育てってどうなの?」
「自然あふれる環境で育てたい」
沖縄の豊かな自然は子どもにとって最高の遊び場ですよね。
しかし、理想と現実は時に違い、生活費や仕事の問題が心配かもしれません。
沖縄移住後、子育ての魅力と課題、実際の生活コストや地域コミュニティとの関わり方なを一般的な視点でまとめてみました。
沖縄子育て生活のリアル: 自然と共に育む
沖縄での子育ては、自然との触れ合いが魅力です。子どもたちが自然の中で自由に遊び、学ぶことができる環境があります。沖縄の自然環境を最大限に活かした子育てが可能です。以下、その具体例を見ていきましょう。
- 自然が子どもの遊び場
- 地域コミュニティのサポート
- 海と山のアクティビティ
自然豊かな環境での子育てに興味がある家庭にとって、沖縄は理想的な場所です。地域コミュニティとの強いつながりも、沖縄ならではの魅力の一つです。
自然が子どもの遊び場
沖縄の広大な自然は、子どもたちにとって最高の遊び場です。海辺での遊びや、緑豊かな公園での探索活動が日常的に楽しめます。「海」と「山」は、子どもたちの好奇心を刺激し、創造力を育みます。
- 海での泳ぎや磯遊び
- 公園や山での探検
- 自然を使った工作活動
私は読谷村と恩納村で子育てしていました。周囲が海、ビーチまで数分の自然豊かな場所です
実際の例を挙げると、
- 読谷村 - 渡久地公園
- 読谷村 - セーラの森公園
- 読谷村 - 残波公園
- 恩納村 - うんなナビー公園
- 恩納村 - 宇加治公園
中でも、渡久地公園や残波公園、うんなナビー公園、宇加治公園は公園とビーチが隣接していて、子どもたちが幼児の時に頻繁に遊びに行った思い出深い場所です。
沖縄のそういった公園は家族連れで賑わっており、子どもたちが遊具や砂浜で遊んでいる様子は一般的な光景です。
また、山や公園では、地元の植物や生き物を観察する活動が行われています。
子どもたちが自然と触れ合うことで、学びや成長の機会を得られるのです。
地域コミュニティのサポート
沖縄では、地域コミュニティが家族を強くサポートします。地域の祭りやイベントに参加することで、子どもたちは社会性を育みます。「共同体」の精神は、沖縄の文化の根幹をなすものです。
- 地域の祭りやイベントへの参加 ⇒ 各自治体の青年会、子ども会が「エイサー」という舞踊を練習しています
- 地域住民との交流活動 ⇒ 入会は強制的なものではありません
- コミュニティセンターでの学びの場 ⇒ 乳幼児同伴可能なベビーマッサージ教室やヨガ教室、ベビーサイン教室などが開催され、安価な価格で利用できています
例えば、地元のお祭りでは、子どもたちが地域の伝統に触れ、地域住民と共に楽しむ機会があります。このような経験は、子どもたちにとってかけがえのない思い出となります。
地域との密接な関わり合いを通じて、子どもたちは様々な価値観を学び取ります。
エイサーには男女関係なく参加することができます。
沖縄の子供は小学校の体育でもエイサーを習いますし、各自治体の子ども会でもエイサーを習って育ちます。
小学校の運動会ではエイサーの発表演舞が組み込まれていますし、毎年の旧盆時期には各自治体内の道路でエイサーを披露しながらねり歩く、「道ジュネー」という伝統行事がありますが、これにも参加できます
海と山のアクティビティ
沖縄は海と山に恵まれた地域であり、様々なアクティビティを楽しむことができます。家族で体験できるアクティビティは、子どもたちの体験学習の場となります。「アウトドア」活動は、健康的な育成にもつながります。
- シュノーケリングやダイビング
- トレッキングやキャンプ
- 自然観察や環境学習
例えば、シュノーケリングを通じて海の生き物について学んだり、キャンプでの生活スキルを身につける機会があります。これらの活動は、子どもたちに新たな発見や挑戦の喜びを教えてくれます。
家族でのアウトドア活動は、親子の絆を深める貴重な時間となるでしょう。
私は海ではダイビング・シュノーケリングガイド。山ではリバートレッキングガイドとして活動していますが、たくさんの子ども会の行事で引率させていただきました。子ども会の行事に積極的に参加するパパ、ママは多いように見受けられました
沖縄移住前に知っておきたい生活費と子育て支援
沖縄移住を検討している家族にとって、生活費と子育て支援は重要なポイントです。沖縄の生活コストと子育て環境について、具体的な情報を提供します。ここでは、生活費、子育て支援サービス、住宅事情に焦点を当てて解説します。
- 生活コストの現実
- 待機児童数と子育て支援サービスいろいろ
- 住宅事情と選び方
これらの情報をもとに、沖縄での生活をより良く計画しましょう。
生活コストの現実
沖縄での生活費は、地域によって異なりますが、一般的に本土の都市部に比べて低め……と今までは言われてきました。
ですが、
食品など日用品
食品など日用品の料金は、
2024年の昨今、そんなに変わらないです。
いや、むしろ……島ならではの物流コストが反映され、食品や日用品の価格は高くなる傾向があります。
家賃
「家賃」が本土よりも相対的に安いと言われてきたし、住んでいてその実感は確かにありました。そのメリットもここ数年消失している感じがあります。
私が読谷村で暮らしていたマンションの家賃を2024年の現状と比較してみましょう
他のデータはないの?
「全国賃貸管理ビジネス協会」の公式サイトを見ると、家賃の動向が全国で比較された表を見ることができます。
都道府県 | 1部屋家賃 | 1部屋前年同月比 | 2部屋家賃 | 2部屋前年同月比 | 3部屋家賃 | 3部屋前年同月比 | 総平均賃料 | 総平均賃料前年同月比 | 水準(東京を100%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
東京 | ¥70490 | 3.2% | ¥90088 | 3.3% | ¥99287 | 5.2% | ¥73864 | 2.6% | 100% |
沖縄 | ¥47963 | 3.8% | ¥57338 | -0.3% | ¥63937 | 1.8% | ¥54394 | 1.3% | 74% |
全国 | ¥50100 | 1.0% | ¥58897 | 0.5% | ¥68333 | 1.1% | ¥54229 | 0.8% | 73% |
この表を見る限り、東京よりは安いけれど、ほぼ全国平均価格。他の地方に行けば沖縄よりも安い家賃の都道府県はたくさんありました。
光熱費
「光熱費」は一年中暖かい気候のため高くなりがちです。
エアコンはGW頃からスイッチON。梅雨、夏場は24時間ONのまま。11月ぐらいからようやくOFFにする日が増えます。
冬場も「こたつ」は使いませんが、ヒーターは使います。しかし灯油を販売しているガソリンスタンドは限定されています。
まとめ
- 食品や日用品の価格はやや高い ⇒ 燃料サーチャージがかかる飛行機チケットが余分に高くなるのと同じ考え方です。なので「地産地消」できる「道の駅」の野菜売り場は沖縄県民で盛況です
- 家賃は本土に比べて安いというイメージは消えつつあります ⇒ ほぼ全国平均と同価格帯です
- 光熱費は年中暖かいため高め ⇒ 5月-11月ぐらいまでエアコンを使います。12-2月にはヒーターも使います
実際に、沖縄の生活費を計画する際は、食費や光熱費の高さを考慮に入れる必要があります。
また賃貸マンションの家賃が全国平均ほどであることも重要なポイントです。
待機児童数と子育て支援サービスいろいろ
「沖縄県は子どもの数が多い」、「子沢山ファミリーが多い」という印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか?
実際、私の友人のご家庭にも3名以上の子供がいる家庭は少なくありません。
沖縄県の子育て支援の現状を調べてみました。公的な補助金や子育て支援センターの充実具合は、移住者にとって魅力的なポイントです。「保育園」の利用や「学費の補助」に関する制度はどうなっているのでしようか?
待機児童数全国ワースト
「こども家庭庁」というサイトを見てみると、各都道府県の待機児童の数などを示したリストを見ることができます。
それによると、全国平均の待機児童の数は年々減少傾向にあるそうです。子どもの出生率低下に歯止めが効かない現状、児童の数が減っているのだから、そりゃー年々待機児童の数は減っていることでしょう。
2023年(令和5年)の沖縄の数値を見てみると、
全国で待機児童数が最も多い沖縄県( 411 名、待機児童率 0.66 %%※※)における待機児童の状況は以下の通りであり、 沖縄県内で最も待機児童数の多い名護市(56 人)の待機児童率は 1.73 %。
※待機児童率=待機児童数/申込者数、全国(待機児童数2,680 人)の待機児童率は 0.10
こども家庭庁 資料「令和5年4月の待機児童数調査のポイント」
と、なっていて、沖縄県がワーストです
その背景には、沖縄県が出生率第一位であることも影響しているはず。
2022年10月1日時点、出生数は1万3594人(前年比941人減)だった。人口千人当たりの出生率は9・4(同0・6ポイント減)で1974年以来49年連続で全国1位を維持している。
琉球新報
沖縄県のサイトに行き、子育て・福祉・教育のページを見てみると、沖縄県内の待機児童数がわかります。
それによると、やはり人がたくさん住んでいる市町村での待機児童数は多く、行政に頑張ってもらわないといけない現状が見えてきます。
2022年(令和5年)度に5人以上の待機児童がいる市町村
那覇市、宜野湾市、浦添市、名護市、糸満市、沖縄市、豊見城市、南城市、嘉手納町、北谷町、北中城村、西原町、与那原町、南風原町、伊平屋村、久米島町
沖縄県のサイト各市町村別保育所入所待機児童数
子どもの医療費
沖縄県では、2021/4月から、中学校卒業までににかかる子どもたちの医療費を、通院、入院共に現物支給としました。
現物支給とは、保護者に現金で渡すのではなく、医療機関に直接渡すという意味合いのようで、実質我々国民は医療機関窓口での支払いは無料になります。
医療機関窓口で現物給付の受給者証を提示することにより、原則医療費を支払うことなく医療サービスを受けることができるようになりました。
沖縄県子供医療助成制度
受給者証をお持ちでない方は、市町村担当課で申請が必要です。
※市町村より、実施時期、対象年齢などが異なる場合があります。
※現物給付に対応していない医療機関がある場合は、これまでどおりの方法により助成を受けることになります。
一度、申請してしまえば、毎年更新されたものが郵送で届きます。整体院など、稀に窓口での支払いを求められる医療機関もありますが、領収書を役場に持参すれば後日かかった費用を振り込んでくれます。
医療費無料は本当にありがたい。体調面で不安なことがあったら、すぐにお医者さんに行くようになりました。無料なので市販薬買うよりも病院で診てもらって薬もらえば無料ですから
子供にかかる保育料、授業料
保育料は無料ではなく、各家庭の市町村民税額によって決まる場合が多いです。お住まいの市役所、役場の公式サイトを訪れ、「〇〇役場 保育料」などの検索ワードで検索すると確かな資料が得られます。
小学校から中学校の義務教育期間内では給食費も無償化する市町村が出てきています。
私の住んでいる恩納村では給食費が2020/4月より無償化されました。地味にけっこうでかくて、ありがたかったです
また高校生には、「高等学校等就学支援金・学び直し支援金(授業料無償)」制度があり、私もこの制度を使わせて頂いております。
まとめ
- 保育園入園への待機児童数が全国ワーストだが、出生率は全国ベスト。子沢山ゆえ保育園に入れない問題あり(沖縄県内の都心部)
- 医療費無料と教育支援 ⇒ 医療費が中学校卒業まで無料なのは本当にありがたい。
- 給食費無料もありがたい。高校も生活レベルによりますが、かなりお安く通わせられる。市町村民税非課税の人たちは高校の授業料もほぼ無料です
住宅事情と選び方
沖縄での住宅選びは、移住生活の質を左右する重要な要素です。自然に近い地域を選ぶか、交通の便が良い地域を選ぶか、家族のライフスタイルに合わせて検討することが大切です。「賃貸」か「購入」かによっても、選択肢は大きく変わります。
自然豊かな地域か、交通の便が良い地域か
シンプルに言うと、那覇周辺、南部の都心部に住むか、田舎の読谷村や恩納村に住むか? はたまたもっと北部に住むか? の3択ですね
賃貸住宅 or 住宅購入
賃貸物件は中南部には多いです。子供が小さい頃には田舎で子育て、高校進学ぐらいで都心部に引っ越しされる案はいいとこ取りのような気がします。
賃貸住宅
住宅購入
まとめ
- 「自然豊かな地域か、交通の便が良い地域か」は自分のライフステージを考慮しよく考えて選びましょう
- 賃貸住宅、住宅購入の選択肢はどちらも豊富にあるので、自分の資金力、ライフスタイルにあわせて選ぶことが可能です
実際に住宅を探す際は、地元の不動産情報をしっかりとリサーチし、地域コミュニティとの関わりや子育て環境も考慮に入れると良いでしょう。自然豊かな環境で子育てをしたい場合は、沖縄の中でも特に自然環境が豊かな地域を選ぶと良いでしょう。
沖縄で見つける子育て世代の仕事機会
沖縄移住を考える際、仕事は大きな懸念事項です。しかし、リモートワークの普及や地域で求められる職種の存在、自然を活かした副業の可能性など、沖縄では多様な働き方が可能です。ここでは、子育て世代が沖縄で見つけることができる仕事機会について詳しく見ていきましょう。
- リモートワークの可能性
- 地域で求められる職種
- 副業としての自然体験活動
これらの情報をもとに、沖縄での新しい生活と働き方を考えてみましょう。
リモートワークの可能性
沖縄では、自然豊かな環境の中でリモートワークを行うことができます。IT関連の仕事はもちろん、様々な分野での在宅勤務が可能となっています。「インターネット環境」の整備が進んでいるため、安定した通信環境で仕事をすることができます。
- IT関連の仕事
- クリエイティブな仕事
- 教育関連のリモートワーク
実際に、沖縄でリモートワークを行っている人は増えており、ワークライフバランスの良い生活を実現しています。自然の中での仕事は、創造力や集中力の向上にもつながります。
地域で求められる職種
沖縄の地域社会では、教育や福祉、観光関連の職種が特に求められています。地域に根ざした仕事を通じて、沖縄の文化や社会に貢献することができます。「地域貢献」を重視する方には、非常に意義深い仕事が見つかるでしょう。
- 教育関連の仕事
- 福祉サービス
- 観光業界の仕事
例えば、地元の学校で教鞭をとる、地域の福祉施設で働く、観光客向けのガイドをするなど、沖縄の豊かな自然や文化を生かした職業選択が可能です。
子供の数は多いのに、学校の先生不足なのは全国同様沖縄も同じです。また老人の数も多い沖縄。福祉施設の仕事も多いです。そしてなにより観光立県沖縄。観光関連の仕事は多いですが季節により閑散期があります。今なら、2025年開業予定の「ジャングリア」での就職を目指してみるのはいかがでしょうか? 年間通して安定しているのはホテルスタッフです。世界的ブランドのホテルが恩納村や那覇、本部に建ち並んでいますのでそこに就職するのも良い案です
副業としての自然体験活動
沖縄の自然を活かした副業も、子育て世代にとって魅力的な選択肢です。海や山を舞台にした体験型アクティビティのガイドや、自然をテーマにした商品の開発など、創造性を発揮できる仕事があります。「エコツアー」のガイドや「地域産品」の販売は、地域経済にも貢献します。
- 自然体験アクティビティのガイド
- 地域産品の開発・販売
- 環境保全活動への参加
実際に、自然体験アクティビティの需要は高まっており、家族連れや子ども向けのプログラムを提供することで、新たな収入源になり得ます。また、これらの活動を通じて、子どもたちに自然の大切さを伝える機会にもなります。
真栄田岬での青の洞窟スノーケリングを引率するガイドや、琉球村でのスタッフなどいろんな観光施設が求人募集をしています。働ける週末だけ登録されている人もいるのでぜひやってみたい職種に飛び込んで新しい経験を積むのもいいですよね。
私の主催しているター滝でのリバートレッキングガイドもいつでも募集しています
沖縄での子育てと仕事の両立は、多様な選択肢があります。リモートワークの可能性、地域で求められる職種、自然を活かした副業などを考慮に入れて、理想のライフスタイルを実現しましょう。
沖縄子育て移住者が語る、リアルな生活とは?
今回は、【「沖縄プチ移住」沖縄移住での子育て生活、海山の自然と地域とのつながり】 について紹介しました!
この記事のポイント!
- 沖縄での子育てと自然との密接度を知る ⇒ 自然のビーチに接している公園多し
- 生活費を把握 ⇒ 沖縄での生活費が安いというのは過去の話し。2024年の今ではもう全国並み
- 職を見つける ⇒ 観光産業に求人多し、学校の先生や医療関係者も不足しています
沖縄の移住者が直面する実際の生活コストと、子どもたちが自然の中で遊び学ぶ生活、地域社会の支えを具体的に紹介しました。また、沖縄での仕事探しの現実にも触れています。
家族で楽しい時間を過ごせそうね。
自然豊かな沖縄での生活や子育てに関心がある方は、ぜひこの情報を活かしてくださいね。