エプソンのプリンターを使っていると、ある日突然出てくるこの警告文。
廃インク吸収パッドの吸収量が限界に近付いています
この警告が出てきたら、どう対処すればよいのかがわかる記事になっています。
初めて見る警告に不安になりますよね。私もそんな一人でした
この記事ではエプソンのプリンター、EP-710Aの廃インク吸収パッド警告を解消し、継続的に使えるようにするにはどうしたら良いのかがわかるようになっています。
現に私のEP-710Aは今も元気に稼働しています。
コメント欄の投稿を拝見すると、EP-711A機種にもこの記事は有効なようです。
要点
- エプソンプリンターEP-710Aは2017/9月発売、修理対応期限:2023年12月31日まで
- 廃インクパッド交換可能機種は2016/10月発売のEP-879AWがお初だった ⇒ それよりも後発販売のEP-710Aが交換不可能なのはおかしいんじゃないの、エプソンさん
- 警告文が出たら、すぐにインクパッドを交換したほうが良い
- 対処方法は2つ ①メーカー指定の修理センターに送る ② 自己責任で自分で修理
- 自分で修理する場合の対処法 ⇒ 廃インク吸収パッドを取り出し、絞って新しく組み立てる
- そのまま放置すると、「廃インク吸収パッド吸収量限界エラー」が出るので、その前に処置すること
- 「廃インク吸収パッド吸収量限界エラー」に対応するWIC Reset Utility(廃インク吸収パッド限界エラー解除ツール)はEP-710Aには対応していないものがほとんどなので、購入する場合は必ず適用機種を確認すること
- 「廃インク吸収パッド吸収量限界エラー」が出たら、エプソン公式に問い合わせて一度だけ使用できるリセットツールをもらいましょう。参考記事はこちら
対処法をネット検索
対処法をネットで探せども、探せども……、
私の使っているEP-710Aの情報はどこにもない。
やれやれ
エプソンの公式サイトに書かれている対処法に従えば、
修理センターに送る
一択です。
ふむ。送ったとして、修理費用はどれほどかかるのだろうか?
こちらもエプソン公式サイトに載っています。
私のEP-710Aの場合は、基本料金が税込みで9900円。
そこに部品代と技術料が加算されたら……、
いくらになるの? そもそもこのプリンターいくらで買ったの?
忘れてしまった。1万円しなかったんじゃなかったかな……
新しい最新機種プリンター買えちゃうぐらいの金額になりそうね……
そうなんです。
修理に出して直すぐらいなら、新しいのを買っちゃった方が断然お得です。
新しいのを買うのならば、この古いのを自己責任で修理してみてもいいんじゃない?
って考えに至っても自然ですよね。
このままだと使えない。自分で修理して壊してしまっても、使えないのは同じ。
結果として新しいものを買うのも同じ。
よしっ。自分で分解して修理しちゃおう
廃インク吸収パッドとは?
まず問題となっている「廃インク吸収パッド」ってなに? を理解しましょう。
廃インク吸収パッドとは、ヘッドクリーニングや印刷時に排出されるインクを吸収する部品です。
廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達すると、プリンター本体がエラー状態となり、印刷ができなくなります。
吸収量が限界に達するまでの期間は、お客様の使用状況により異なります。
お客様ご自身での部品交換は、行うことができません。
部品交換の作業は、弊社修理センターにて承ります。(エプソン公式サイトより抜粋)
つまりまとめると……、
液体インクの余ったものをストックしておく収納庫が満タンになってきたから、あふれる前になんとかしなさい
ってことだ。
で、いろんなサイトを見てみると、エプソンの廃インク吸収パッドは交換できるタイプも存在している。
最初に売り出されたのが、
「EP-879AW」、 2016/10月発売 の機種です。
ちなみに、交換できる廃インク吸収パッドは、「メンテナンスボックス」という名前で2021/12月現在も販売されています。お値段は1000円弱ってところ。
1000円で買えたら、ちょっとお得かな……って、EP-710Aの廃インク吸収パッド交換をやった今は思っちゃいます。
エプソンさん、これから発売する機種はみんなそうやってほしいなー。
次の手順からは完全なる自己責任になります。
- 廃インク吸収パッドに溜まっているインクがこぼれるかもしれないので、汚れてもいい場所で、汚れてもいい格好で手袋もするのがお勧めです。
- プリンターを持ち運ぶ時に、傾けるだけでインクがこぼれてくるかもわからないので、それを頭に入れて対処してください。
- どのような結果になっても、私も責任を終えませんので自己責任でお願いします。
EP-710A分解
まずは廃インク吸収パッドがどこに位置しているのか、アタリを付けてネジを緩めていきました。
①右下のネジ
プリンターの右下にそれらしき形をしたパーツがあるので、そこからネジを取ってみます。
マイナスドライバーで外そうとしましたが、けっこう硬い。
他にもネジがあるんでしょう。
②前面のネジ2つ緩める
インク交換時に開ける場所をフルオープンにすると、前面手前にネジが2つありますので、取り外しましょう。
ネジが外れたら、そのパーツを上にずらして、写真のような形にしましょう。
コードが接続されているので、力まかせに取り外さないように気を付けます。
③前面左側にネジが3か所
前面左に大きなネジが3つありますので、取り外します。
④外側のパーツを外します
3つのネジを外したことで、それらで固定されていたパーツが取り外せます。
⑤廃インク吸収パッドを固定している2か所の爪が見えました
ここまで外して、ようやく廃インク吸収パッドを固定していた爪を見ることができました。
2か所ありますね。
マイナスドライバーを使って、押し込んでいくとロックが外れます。
⑥廃インク吸収パッドがするりと取り外せます
⑦インクパッドを確認
インクパッドを取り出してみます
写真では伝わりませんが、このインクパッドのひとつひとつがインクを十二分に吸い込んでいて、
とても重かったです。
⑧インクを絞って、インクパッドを軽くしました
脱脂綿やコットンで代用しているサイトが多々ネットに上がっていたので、私もそうしようかと思いましたが、
独特の形、してるんですよね、このFP-710Aの廃インク吸収パッドたち。
なので、絞ることにしました。
要は、インクの余分なカス的なものをストックできる余裕が廃インク吸収パッドにできればいいのだろうと推測。
手袋しなかったので、指が真っ黒に……。
⑨廃インク吸収パッドを元に戻す
絞り切って、重量の軽くなった廃インク吸収パッドたちを元のように並べていきます。
インクパッドは全部で6枚ありました。
思いっきり絞ったので、パンパンだった容量がスカスカになってます。
⑩組み立て
きれいにした廃インク吸収パッドをプリンターに戻して行きます。
廃インク吸収パッドの吸収量が限界に近付いています
という警告だけなら、これでまた印刷できるようになります。
なので、
この警告を真摯に受け止め、すぐに廃インク吸収パッドをフレッシュな状態に戻したらまだまだ使えるはず
放置したら、どうなるの?
その時は、別の1ランクアップした警告表示が出ます。
警告を放置した場合、どうなるか?
そのまま使用しても、少しは使えます。印刷もできます。
でも、やがてすぐに下の写真のような表示が出てきます。
スキャナーとしては使えます。でも、それだけ。
もしこうなってしまったら……
廃インク吸収パッドの吸収量の限界を超えてしまったら?
参考になるサイトがありました。
限界値を越えてしまった後は、エプソン公式に問い合わせて対処法を教えてもらいましょう。
一度だけならこのエラーを消して、再印刷可能になるコードを取得できます。
ネットで「廃インク吸収パッド限界エラー解除ツール」っていうのを販売しているの見たよ、それ使ったらいいのに
確かに販売しています。楽天でも、アマゾンでも販売しているのを見ました
いろんな販売サイトが見つけられるのですが、
対応機種からEP-710Aは除外されているものばかりでした(私が見た範囲では)。
対応機種をよく確認してから購入したほうが良いですよ
なので、こちらの記事から飛んでもらってエプソンに一度だけの解除キーをもらうのが良いと思います。
まとめ
- エプソンプリンターEP-710Aにて廃インク吸収パッド警告が出たら、そのまま使用しない
- 対処方法は2つ ①メーカー指定の修理センターに送る ② 自己責任で自分で修理
- マイナス、プラスドライバーがあれば開けて、廃インク吸収パッドを取り出せます
- 廃インク吸収パッドを絞って新しく組み立てる
- そのまま放置すると、「廃インク吸収パッド吸収量限界エラー」が出るので、その前に処置すること
- 「廃インク吸収パッド吸収量限界エラー」に対応するWIC Reset Utility(廃インク吸収パッド限界エラー解除ツール)はEP-710Aには対応していないものがほとんどなので、購入する場合は必ず適用機種を確認すること
- 「廃インク吸収パッド吸収量限界エラー」が出たら、エプソン公式に問い合わせて一度だけ使用できるリセットツールをもらいましょう。参考記事はこちら
- 記事に寄せていただいたコメントを見ると、EP-711Aでも同様に有効のようです
EP-710Aをゴミにしないために、やれることをやりましょう
この記事を書いてから、自分の格安互換インクライフを振り返り、もう一度調べました。
その内容がこちらの記事になっています。
もし、互換インクを使おうか、使うまいか、悩んでおられる方がおられましたら、
その解決策をアドバイスできるかもしれません。