10/2021 2021log ダイビングログ

スケロクウミタケハゼの失踪から魚の販売価格を調べてみたら658000円の魚がいてびっくり【沖縄恩納村】2021/10/11

スミレナガハナダイ、おなべ色

10/11もダイビングしてきました。恩納村の海情報をあなたにお届け。

要点

  • 水温27度をキープ、透明度も20Mオーバー
  • 天候曇り、気温29℃
  • 1st dive スケロクウミタケハゼのホストが消失!! 大ショック!!
  • 2nd dive スミレのおかまとアカククリ幼魚、定番のクロオビスズメダイ

1st dive

スケロクウミタケハゼの住処、ウミトサカ消失

ここに来たら、ぜひ紹介したい魚がいる!

そう勇んでリピーターさんを連れてきたら、

ウ、ウミトサカそのものが…………、ない!!

ない!!
ない!!

なんてこったい!!

ここから生えていたのに
ここから生えていたのに

こんな跡形もなく消失するってあるの?

いやいやいやいや、ないでしょー。

どうなってるねん?!

少し浮上して深呼吸を2回。

冷静に周囲を見回したら、足元に落ちていました。

spitzseko

落ちてるやん!!

お、落ちてる……
お、落ちてる……

傷ついたウミトサカに落ちていく脱力した私……。

機動戦士ガンダムのアムロ・レイのようだと思っていた……。

機動戦士ガンダムの最終話、宇宙要塞ア・バオアクーでシャアと白兵戦を戦ったアムロが腕に傷を負い漂っている時に眼下に見つけたガンダムに降りていくかのように

落ちていくアムロ

そしてガンダムを操作し、元の位置にガンダムを差し込みました。

挿してみました
挿してみました

このまま復活してくれよー、ガンダム。

無理かな……。

物取りダイバーの仕業?

ダイバーが来て、ウミトサカごと引っこ抜いてスケロクウミタケハゼを捕獲したのではないか?

そんな疑惑が出てきます。

住処が決まっている生物は定点ネタになりやすく、生け捕りを目標とするダイバーに狙われやすいです。。

例えば……

  • ヤギの仲間のウミウチワに住んでいるピグミーシーホース
  • ウミトサカに住んでいるコンペイトウガニ
  • ハナヤサイサンゴに住んでいるパンダダルマハゼ
  • 巣穴に住んでいるオドリハゼ
  • 巣穴に住んでいるモンツキカエルウオ

マクロネタはそーいう生物が多いです。

なので、ブログでポイント名を出して状況と生物名を記せば、分かる人にはだいたいどのへんで見てるんだなーというのが伝わります。

例えば、

「今日はオーバーヘッドロックでピグミーシーホースを見ました。ここは着底して撮影もできるので大助かり」

と、書けば、どこのウミウチワに行けばピグミーシーホースが見れるかわかる人にはわかるんです。

恩納村のボートポイントは頑張ってビーチから泳げばエントリーできる距離にある場所もあり、

秘密裏に生け捕りにして持ち帰ることが可能だったりします。

ダイバーもいろいろな種類がありますからね。

鑑賞、撮影メインのダイバーが大半ですが、捕るダイバーもいます。

Uta

なぜ捕るの?

答えはシンプル。売れるからです

spitzseko
Uta

食べるの?

水産物なので食べられるだろうけれど、ガイドネタにしている生き物の多くは小さすぎて食べるところがないよ。アクアリストという魚を水槽で飼うことを趣味にしている人達用に販売しているお店が買ってくれるんだよ

spitzseko

ダイビングネタの販売価格

とある海水魚販売店のハゼの販売価格を抜粋してみました。

  • ヒレナガネジリンボウ 1780円
  • ハタタテハゼ3匹   2980円
  • パンダダルマハゼ   1780円
  • ホタテツノハゼ   7980円
  • オドリハゼ   7980円
  • ホムラハゼ     5980円
  • アケボノハゼ    2980円
  • アケボノハゼ3匹   6980円
  • シコンハタタテハゼ  14800円
spitzseko

ホタテツノハゼとオドリハゼが同価格。アケボノハゼの3匹お買い得パック販売があることにびっくり。そしてやっぱり高価なヘルフリッチことシコンハタタテハゼ。

普段、海水魚の販売サイトなんて見ないから、ちょっと調べるととても興味深い。

Asuka

一番高価な生き物ってなに? いくらぐらいするの?

一番高値だった魚はなんだ?

確かに気になるね……えーと……

spitzseko

いろいろ調べたわけではなくて、2.3ショップのサイトを覗いて販売されている生き物の中で見たところ、一番高価な価格は、658000円でした

Uta

658000円!!!!!

そしてその魚は……

spitzseko

バラハナダイ

初耳な魚だが、658000円もするには理由があるのだろう。

気になるので調べてみた。

今日も脱線していく。

普段のログがまったく書けない。

書けないけれど、気になるので、どうしても調べてしまう。

写真も見たいし、沖縄にもいるのか? それも知りたい。

ちゅら海水族館に展示されてるってこと? 水族館のサイトに行くといろんな写真が載っている。

夜になると、頭部の黄色が蛍光塗料みたいに発光するってこと?

そりゃーアクアリストが好きそうな特徴だね。

しかも水深200Mで採集って……、それで表記が「やや深い岩礁域に生息する」って。

深すぎて見に行けません。

は! もしかして……そう思って、

いつもの「魚類写真資料データベースのバラハナダイ」を見てみた。

(サイトに飛んだら上の検索窓に「バラハナダイ」書いて検索してみてください)

写真は全部で5枚しか掲載されていない。2枚の生態写真がある。

生態写真撮ってるの? 

だれが? 

水深何メートルで?

気になるよね。

そりゃー見るよ。

  1. 1枚が伊豆大島、秋の浜の水深60mで星野さんに撮影されたもの
  2. もう1枚が紀伊半島の水深150mで小寺さんによって撮影されたもの
Uta

水深150m!!!

どうやって撮影したのかなー……とか、まさか実際潜ってないよね……とか、

でも写真の感じは、ライト当てて逃げられてる後姿をとらえたもので、本当に撮影しているようにも見えるし……、

いやー、興味は尽きないね。

ちなみに、アクアリストの傾向として派手な魚が好まれるみたいで、高価な魚は派手なものが多かったです。

ヤッコの仲間、ハナダイの仲間、チョウチョウウオの仲間などでした。

Asuka

ちなみに一番安いのはなんなの?

まだ、この話題続ける?

spitzseko

でも、安いのも気になるよね。調べて終わりましょう。

最安値の魚はなんだ?

シリキルリスズメダイが最下位。

おっ。

これは自分の写真で紹介できる。

最安値の魚は、こんな奴です。

シリキルリスズメダイ
シリキルリスズメダイ

金額は275円でした。

275円かー……。綺麗だよね。

ブルーハーツの「リンダリンダ」が頭の中で聞こえてる。

275円の美しさが、あ・る・か・らー

とにかく!

生け捕りにされた可能性もあるし、ウミトサカが弱って折れてしまった可能性もあるだろうし(あるかな?)、弱っていたウミトサカをダイバーがフィンで蹴ってしまって折れた可能性もある。理由はわからないけれど、潜っているポイント名は公表しない方が賢明かなと、思わせた出来事でした。

そして、

漁業権のない人が海の生き物を採取するのは犯罪です。捕まったらこんな刑罰があります! と書きたかったのですが、調べてみるとケースごとに様々な刑罰が定められていたので、一言で簡単に書けませんでした。興味のある人はこちらをクリックしていただけると、全国漁業協同組合のPDFファイルをダウンロードできますので読んでみてください。

ヒオドシベラ

最初でどんどん脱線していくので、後半はいつも足早に終わってしまう。

ヒオドシベラはもうすっかり大きくなっているのに、柄はまだまだ子供のままで美しいです。

ヒオドシベラ
ヒオドシベラ

新品のブランド子供服がしっかり着こなせている中学3年生みたいな感じ?

あ、去り際に、またガンダム撮ってしまった。

育つかな?
育つかな?

また見に来るよ。

浅瀬に戻りつつ、過去のストックネタをまわってみた。

浅瀬を目指して移動

ハマクマノミ子供
ハマクマノミ子供

定番ネタの合間に新ネタのイロブダイ子供が割り込んできたりして、楽しい。

イロブダイ
イロブダイ子供

ウミウシは普通種しか見つけられない。

コールマンウミウシ
コールマンウミウシ

今日も元気にしてくれたフトスジイレズミハゼ。定番ネタまわってます。

フトスジイレズミハゼ
フトスジイレズミハゼ

ノコギリハギとシマキンチャクフグ

スピッツ創立初期のころは頻繁にお客様に紹介していたノコギリハギとシマキンチャクフグ。

そっくりな魚としていろんなブログで紹介されています。

毒を持っているシマキンチャクフグの真似をして自分を守っているノコギリハギ。

右上、ノコギリハギ 左下、シマキンチャクフグ
左下、シマキンチャクフグ、右上、ノコギリハギ…………

見分けるポイントはいろいろ書かれています。

ハギの特徴で覚えたほうが楽だと思います。

ノコギリハギの見分け方

  • 背びれ、腹びれが大きくて長い
シマキンチャクフグ
ノコギリハギ婚姻色
  • ハギの仲間は背中の頂点が第一背びれとして長くなってる
シマキンチャクフグ子供
ノコギリハギ子供

ハギの仲間紹介

第一背びれに着目してハギの仲間をご覧ください。

テングカワハギ

テングカワハギ

サンゴ礁で潜れば絶対見られる。

形、色彩、表情、全部かわいいです

フチドリカワハギ

フチドリカワハギ

内湾の泥場で潜れば普通に見られます。

セダカカワハギ

セダカカワハギ

子供がとてもかわいくて人気者。

ウミヒルモという緑色の海藻の根元に身を隠しています。

こんなに大型のセダカカワハギはレアです。

ヌリワケカワハギ

ヌリワケカワハギ

もう尾びれの色彩が筆舌に尽くしがたく美しい。

どんだけきらびやかな尾びれしてるんだよっ!!

ノコギリハギもハギなので、第一背びれが地味ですがとんがってます。

シマキンチャクフグ婚姻色
ノコギリハギ興奮色

下の写真はシマキンチャクフグのオス同士の喧嘩シーンだと思われます。

Uta

あのー……

シマキンチャクフグの特徴

シマキンチャクフグ
シマキンチャクフグ

第一背びれの部分がつるんとしていて、背びれ、腹びれが小さいです。

Uta

あのー……、おーい

なんでしょう?

spitzseko
Uta

最初の写真の魚、左奥の魚もノコギリハギの特徴がありますよ…………

むむむむむむむ

spitzseko

………………。

あれ……。

この日見たこの写真の左奥の魚。もう一度写真を載せてみよう。

よーく見たら…………、

右上、ノコギリハギ 左下、シマキンチャクフグ
左下、シマキンチャクフグ、右上、ノコギリハギ かと思っていたら、2匹ともノコギリハギ
spitzseko

左奥の魚、背びれ、腹びれ大きいね。ノコギリハギじゃん!!

と、プロでも見分けるのに失敗するダメな例の記事になってしまった。

書いてる途中に気付いたからまぁーいいか。

現場じゃあなかなか見分けがつかないですね。

カサイダルマハゼ

カサイダルマハゼとパンダダルマハゼもよく似ていますよね。もうその話は今度ね。

カサイダルマハゼ
カサイダルマハゼ

2nd dive

やっと2本目が始まる。

ここでもある程度深いほうに降りていきました。

スミレナガハナダイおなべ個体

スミレナガハナダイという魚、浅い場所にはいないのでアドバンス講習で生徒さんを初めて深場に連れて行ったりした時に紹介する代表的な魚です。

性転換する魚としても有名です。

今日はメス、オス、おなべちゃんと3ステージのスミレナガハナダイが見れました。

スミレナガハナダイ、メス
スミレナガハナダイ、メス

まずはメスの大人。スミレナガハナダイは最初みんなメスなんです。

群れの中の一番大きな個体などがオスになり、たくさんのメスを従えるハーレムを作ります。

王様のような存在のオスが下の写真。

スミレナガハナダイ、オス
スミレナガハナダイ、オス

サロンパスを貼っているような模様が特徴です。

しかし、なんらかの理由でオスが死んじゃったり、いなくなったりすると、群れの中の個体がオスに変わります。

そしてまたハーレムを作っていく。

下の写真はメスからオスに変わっていく途中の模様をしているスミレナガハナダイです。

スミレナガハナダイ、おかま色
スミレナガハナダイ、おなべ色

今はサロンパスを形成中ってところでしょうか。

浅瀬に移動

アカククリ幼魚

同船したYさんから素敵なパスを頂きました。

アカククリ子供
アカククリ子供

ごっつあんゴール決めさせていただきました。

ありがとうございます。

クロオビスズメダイは長居してます

クロオビスズメダイ
クロオビスズメダイ

クロスジリュウグウウミウシ

クロスジリュウグウウミウシ
クロスジリュウグウウミウシ

ウミウシは特に探していません。大きいのがいたら紹介。

安全停止

安全停止は体のためにも長めにやりましょう。

クマノミと遊ぼう

オレンジ系のイソギンチャク+奥に触手先端の白
オレンジ系のイソギンチャク+奥に触手先端の白

同じハマクマノミを撮影。

画面の奥にイソギンチャクの触手先端を入れた上の写真。

手前と奥に触手を配置したことで触手先端の白色がぼけていい背景になりました。

コンデジでもこーいうの活かして撮りたい。

反対に下の写真はできるだけハマクマノミをアップにして、そこに触手先端を並べたくて、波で揺れるイソギンチャク触手のタイミングなどを見ながら撮影。

オレンジ系のイソギンチャク
オレンジ系のイソギンチャク

どっちが良いという訳ではなく、自分の好きなスタイルでいろいろ撮れるので、安全停止の時こそクマノミと遊んでほしい。じっくり撮れるから。

紫が良いアクセントになるので、なるべく画面いっぱいに散りばめたかった。

コンデジでも絵作りしましょうね。

先端が紫のイソギンチャク
先端が紫のイソギンチャク

恩納村のサンゴは今日も元気でした。

サンゴ
サンゴ

まとめ

  1. 定番だったスケロクウミタケハゼ行方不明に。住処のウミトサカがボロボロに
  2. バラハナダイの価格は最高値で658000円
  3. 最安値はシリキルリスズメの275円
  4. 見分けがつかないシマキンチャクフグとノコギリハギはノコギリハギのハギの特徴で区別するべし
  5. 第一背びれの長さ、背びれ、腹びれの大きさはかなり特徴的です
  6. 性転換する魚、スミレナガハナダイ。今なら3ステージが同時に見れます
  7. アカククリ幼魚のスルーパスはとってもありがたかった
  8. 安全停止時こそ、クマノミたちと遊んでね
  • この記事を書いた人

spitzseko

海のない滋賀県でスキューバーダイビングを習ったのが高校2年生の時。20歳でダイビングインストラクター資格を取得。サイパンに半年、モルディブに6.5年海外生活。1999/1月に沖縄移住し沖縄生活は20年超。沖縄から発信するちょっと気になるあれやこれや

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