スピッツ世古ダイビングサイト

沖縄恩納村をベースにマクロな沖縄海情報発信中

*

2016年スピッツ的生物ランキング第10位 ヨソギの仲間

   

2016年を振り返る毎年恒例の企画。スピッツ的生物ランキング。オーナーガイド、世古の独断と偏見がすべてのランキングです。

沖縄本島恩納村のダイビング屋さん&トレッキング屋さんをやっておりますスピッツ世古です。当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。

2016年の第10位は「ヨソギの仲間」です。

前からいたかもしれない。素通りしていたかもしれない。

ばかでかいヨソギだな……というぐらいの認識だったかもしれない。

この写真を撮影したのが2016/2/16なのだが、頭の隅にこべりついちゃったんでしょうね。

 

2/26に撮りなおしに行ってますもん。2/26はアオモンギンポの撮りなおしに1人で潜っていたのだが、どうにも気になって、こいつも撮りなおしてます。この尾びれ上端から伸びたぴろろ~んが気になる。こんなの絶対ヨソギじゃないでしょ。って、思いが頭に沸いてはっきりさせたかったんですよね。

瀬能先生に聞いてみた。

「現状、ヨソギに同定したくなりますが、このような立派な雄の画像を見るのは初めてで、例えばヨソギの特徴である鰓蓋の黄色がないですね。吻背縁の形状も凹むどころかやや凸状になっています。尾鰭の上端が糸状に伸長するものにParamonacanthus tricuspisというのがインドネシアに出ていますが、図との単純な比較だけでは同じかどうかわかりません。

今回の個体を見たことで沖縄のヨソギが本土のヨソギとは別物である可能性が高まりました。

現在、ヨソギの学名であるP. japonicusにはインドネシア方面を含めて複数のシノニムがあるので、未記載かどうかはそれらのタイプとの比較が必要ですね」

とのことです。

最上段に載せた写真に写っているのがペアだと思うんだけれど、どっちが雌雄なのかよくわからないです。で、奥に写っている個体だと思われる奴を2016/5/4に撮影する機会を得ました。もちろん3か月経過しているので、確かなことはわからないが、撮影場所もほぼ同じだし、大きさも同じぐらいなので、おそらく同じ個体だと思います。

この個体は尾びれの上端が長く伸びていない。たまたま一緒にいるだけで、この個体はザ・ヨソギの成熟した個体? という疑問もある。

そこで瀬能先生の「魚類写真資料データベース」のヨソギを見てみた。すると、この個体のような写真が出てきた。

おっ!! と思って見てみたら、私が2010/8/14に私が撮影したものだった。で、過去の写真を探ってみた。過去のログはこちらから。下の写真は瀬能先生に「ヨソギ」と判断された魚です。

この写真を送った時の瀬能先生のコメントがこちら。

「とりあえずヨソギですね.本土のヨソギとはかなりイメージが異なりますが,現状では同種とされています.ちなみに派手な方が雄です」

この「とりあえず」というのがミソですね。

やっぱり写真判定には限界があるし、2010年の現状ではヨソギだと判断されて、2016年に「沖縄のヨソギが本土のヨソギとは別物である可能性が高まりました」という個体の写真が撮れた。少しずつ本当に少しずつだけれど、わからないことがわかっていくヒントが集まればいいですね。

なので、「これは?」 という生物が出てきたら、撮影することって大事。

ヨソギの仲間はこれからも要マークな魚ですね。

第9位

The following two tabs change content below.
spitzseko
故郷、滋賀県のマクドナルドでバイトしたお金でスクーバダイビングを始めたのは高校二年生、17歳のころだった。高校卒業後、南の島に住みたくて、ダイビングのインストラクターになることを決意。滋賀県のお店で丁稚奉公に励み、1990年、19歳でNAUIインストラクター資格を取得。その後、サイパンで4ヶ月、モルディブで6.5年働き、1999年1月に沖縄本島に移住し、スピッツダイブセンターをオープン。モルディブでのワイドメインのガイドとは反対に沖縄の海では、今、そこにいる生物を楽しむを基本とするマクロダイビングを軸にガイドを展開。 サンゴ礁、ドロップオフ、内湾、泥地、タイドプール、河口域、川、渓流と水辺で楽しむ幅を広げ、沖縄本島のあらゆる水辺を自分のフィールドにすべく日々謙虚に勉強させていただいております。 1999年よりPADIインストラクターにクロスオーバーし、現在はPADIのみに所属。講習では初心者講習からダイブマスター講習まで経験に基づいた的確な指導で楽しく教えております。

 - スピッツ的生物ランキング, 2016年度ランキング , , , ,

コメントを残す

  関連記事

ハナカエルウオ婚姻色、めっちゃアピール
2015年スピッツ的生物ランキング第8位 タイドプールダイビング

タイドプールを自分のフィールドとして活動しはじめたのは、もう何年も前だけれど、今 …

2011/3/21撮影 コブブダイ
2011年スピッツ的生物ランキング第8位 コブブダイ

地味な魚のランクインです。コブダイは有名。佐渡で見られる人気者ですよね。コブダイ …

2011/10/10撮影 カエルアマダイの巣作り
2011年スピッツ的生物ランキング第1位 カエルアマダイの巣作り

たしか数年前もカエルアマダイが一番だったような記憶が・・・。何度もランクインする …

アヤニシキなのかな?
2017年スピッツランキング第10位 アヤニシキ

2017年を振り返る毎年恒例の企画。スピッツ的生物ランキング。オーナーガイド、世 …

ガラスウシノシタ 7/26/2014
2014年スピッツ的生物ランキング第5位 ガラスウシノシタ

久しぶりの出会いはガラスウシノシタ。ヤフーで「沖縄 ガラスウシノシタ」とネット検 …

2011/11/5撮影 オキナワハゼの仲間、未記載種
2011年スピッツ的生物ランキング第7位 オキナワハゼの仲間、未記載種

図鑑「日本のハゼ」に掲載されているオキナワハゼの仲間その2という奴だと思っていた …

2009/11/2撮影 ガラスウシノシタ
2009年スピッツ的生物ランキング第10位 ガラスウシノシタ

当初の10位はこの魚ではなく川のハゼだった。いろいろ考えて最終的に10位に選ばれ …

2008年9月15日撮影 ハゼ科の一種14 通称ホムラダマシ
2008年スピッツ的生物ランキング第6位 ハゼ科の仲間その14

まだ和名のついていない魚はたくさんいる。モルディブで仕事をしていたときもそう感じ …

ジャビットマンホヤ
2017年スピッツランキング第5位 ほやほや

2017年を振り返る毎年恒例の企画。スピッツ的生物ランキング。オーナーガイド、世 …

ヒメオキナガニ
2016年スピッツ的生物ランキング第6位 甲殻類いろいろ

2016年を振り返る毎年恒例の企画。スピッツ的生物ランキング。オーナーガイド、世 …