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10/28 泥場調査、ホクロハゼ

      2016/11/15

明日からお魚好きの人たちが来る予定だったので、今日は調査してきました。まだ海は穏やかでした。小さいながらもオイランハゼ。大きいのはあんまりいなかったけれど、小さいのが成長したらどこに行くのだろうか?

オイランハゼ

オイランハゼ

泥場の浅瀬を我が物顔で優先している種、というイメージがあります。タカノハハゼ。

タカノハハゼ

タカノハハゼ

そして見慣れないハゼ。

撮影して、いろいろ図鑑を調べたりして、時間がかかってしまった。

今回、多くの写真の同定を日本のハゼの図鑑の解説者にも名前をつらねておられるS先生に伺いました。

いつもありがとうございます。

で、ホクロハゼという名前に当たりまして、どうやら正解で良いようです。

ホクロハゼ

ホクロハゼ

目の後ろ、鰓ぶたの上の黒いほくろがなんといっても目印でよく目立っています。

ホクロハゼ

ホクロハゼ

また撮影すると、体の白い点々が輝き、「私はそんじょそこらのハゼと違いますぜ」というメッセージを強烈にアピールしてきます。

ホクロハゼ

ホクロハゼ

でも、けっこうここには個体数がいるみたい。こーいう場所で調査するときは、コンデジを常に撮影できるポジションで固定。

「ライフルを肩に担がないマタギだけが生き残り、熊をしとめることができる」

一流のハンターのそんな言葉をかみしめながら、透明度1~2Mの泥地の中、未知の魚との出会いを私はライフルではなく、コンデジで切り取る。捜索の合間でさえ、コンデジはBCのフックにはひっかけず、常に右手人差し指はシャッターボタンに添えられている。

ホクロハゼ

ホクロハゼ

シューティングは発見とほぼ同時になされなければならない。

クロコハゼ

クロコハゼ

間合いを詰めるときは、息を吐きだしてから。

クロコハゼ

クロコハゼ

息を吐きだしてから、次の呼吸を再開する10秒から20秒の時間に集中するのだ。

クロコハゼ

クロコハゼ

いろいろなハゼがいる。

ホシハゼ

ホシハゼ

今回、サルハゼたちの簡単な見分け方も教えていただいた……、

眼上皮弁がなかったら、ミナミサルハゼ。

眼上皮弁があり、 第1背鰭が著しく伸張すればカマヒレマツゲハゼ。

眼上皮弁があり、 第1背鰭があまり伸張しないのがマツゲハゼ。

ふむ。

なるほど。

でも、その第一背びれが……、なかなか撮影できないのが、もどかしきかな……現実なのだ。

サルハゼ属(眼上皮弁の有無がわからない)

サルハゼ属(眼上皮弁の有無がわからない)

体の上部に細かな黒点がないので、マツゲハゼかな? と個人的に世古が判断。

マツゲハゼかな?

マツゲハゼかな?

これは遠くてわからん……。

サルハゼ属(眼上皮弁の有無がわからない)

サルハゼ属(眼上皮弁の有無がわからない)

こいつは砂に隠れていました。オレンジ色のマツゲを確認。カマヒレか? 単なるマツゲか? どっちだ?

マツゲハゼ

マツゲハゼ

全身出てきましたが……、背びれは広げてくれない……。

マツゲハゼ

マツゲハゼ

まだまだ追跡。敏感でない個体に出会ったら、追跡するに限る。そんな子は珍しいのだから。でも、でも、背びれは開いてくれませんでした。体の上部にやはり小さな黒点はないように見えるので、私、世古の判断でマツゲハゼってことにしとこう。

マツゲハゼ

マツゲハゼ

そして、次のハゼ。これからが難関だ。

「鰓ぶたから第一背びれ起部にかれ黒色帯がある」と図鑑日本のハゼにある。うんうん。なるほど。

図鑑は続ける「体側中央に5黒色斑が縦列する」ふむふむ。5個あるな。

さらに図鑑は続ける「メスの腹部側面に数本の細い黒色線がある」う~ん、それはないぞ。メスじゃなくてオスってことなのかな?

うんうん。で、さらに図鑑には続きがある。

「などで近似のツムギハゼと区別可能」って、ツムギハゼとこの子は全然違うんじゃない?

むしろスジハゼの仲間と混同しちゃう。

このサイズのツムギハゼを見たら、よく似ていて見間違うのかな? ツムギハゼは体高も高いし、ぼてっとしたフォルムでそんなに似ていないと思うのだが……。

ニセツムギハゼ

ニセツムギハゼ

そしてその紛らわしいスジハゼたちです。

ホントにややこしい。

まずはホホグロスジハゼ。図鑑日本のハゼの特徴説明を読むと、鰓ぶたにある鮮明な黒色斑は下の写真のものにはありますね。

ただ次に特徴的な尾びれの赤色と黄色の斜走帯は確認できません。なかなか尾びれまで見せてくれないです。

ホホグロスジハゼ

ホホグロスジハゼ

こうやって見てみると、ホホグロスジハゼと教えられた個体は、目の下からやや斜めに走っているラインがどの写真もは赤みを帯びているように見えます。

ホホグロスジハゼ

ホホグロスジハゼ

あとは、どこが特徴的なんだろうか?

ホホグロスジハゼ

ホホグロスジハゼ

そして日本のハゼで、スジハゼAに分類されていたツマグロスジハゼ。2013年に和名がつきました。

ツマグロスジハゼ

ツマグロスジハゼ

頭部背面にうろこがないと、日本のハゼには載っています。腹びれの特徴は先端が幅広く黒く縁どられていると書いてある。上の写真の個体、腹びれ先端が確かに黒く縁どられていますね。

ツマグロスジハゼ

ツマグロスジハゼ

胸ビレ基底下部の黒点が丸いというのは、どれのことを指しているのか?
う~ん、よくわからないぞ。

ツマグロスジハゼ

ツマグロスジハゼ

頭部がけっこう写っている写真があったので、頭部を拡大。背びれの下の体に比べると、確かに目のすぐ後ろにはうろこみたいなのがないようにも見えるけれど、……。う~ん。ホンマに判別難しい。

ツマグロスジハゼの頭部拡大

ツマグロスジハゼの頭部拡大

こちらはS先生にお伺いするのを忘れていた写真。たしかに、目のすぐ後ろにはあまりウロコらしい模様が体に比べるとないね。そこがポイントなのか?

ツマグロスジハゼだと思う

ツマグロスジハゼだと思う

ツマグロスジハゼ

ツマグロスジハゼ

ツマグロスジハゼ

ツマグロスジハゼ

次にセイタカスジハゼ。

名前の特徴にもなっている体高の高さというのは現場で見ていると、ほとんど区別ができない。あと、書いてある特徴は、しりビレの各ヒレ膜に黒色線があると書かれている。

これは写っていませんな。

セイタカスジハゼ

セイタカスジハゼ

この個体はあまり逃げなかったので、じっくり撮影できました。日本のハゼに書かれている、メスの腹部側面の細い黒色線も入っています。

セイタカスジハゼ

セイタカスジハゼ

セイタカスジハゼ

セイタカスジハゼ

セイタカスジハゼ

セイタカスジハゼ

しりビレの各ヒレ膜に黒色線が入っているように確かに見えるな。第一背びれ、第1棘の黒点が2つだとか、第二背びれの第一棘の黒点が3つとかは特徴にはなりえないってことなんだね。ややこしや~。

セイタカスジハゼ

セイタカスジハゼ

そして砂地にいるスナハゼも確認。たくさんいました。

瀬能先生からのお返事をいただきました。「 トンガスナハゼもしくはリュウキュウナミノコハゼのいずれかです。現状ではスナハゼ属の1種としておくしかないと思います」とのことです。

トンガスナハゼもしくはリュウキュウナミノコハゼのいずれか

トンガスナハゼもしくはリュウキュウナミノコハゼのいずれか

おもしろい顔ですね。

トンガスナハゼもしくはリュウキュウナミノコハゼのいずれか

トンガスナハゼもしくはリュウキュウナミノコハゼのいずれか

NHK教育テレビの番組のキャラクターにこーいう顔の人、いたような気がする……。セサミストリートとかにいそう。

スナハゼ

スナハゼ

そして小さすぎて名前がわからないと言われたハゼたち。

ハゼ科の1種(小さいのでよくわからない)

ハゼ科の1種(小さいのでよくわからない)

ハゼ科の1種(小さいのでよくわからない)

ハゼ科の1種(小さいのでよくわからない)

ハゼ科の1種(小さいのでよくわからない)

ハゼ科の1種(小さいのでよくわからない)

ハゼ科の1種(小さいのでよくわからない)

ハゼ科の1種(小さいのでよくわからない)

スジハゼ、難題だ……。

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spitzseko
故郷、滋賀県のマクドナルドでバイトしたお金でスクーバダイビングを始めたのは高校二年生、17歳のころだった。高校卒業後、南の島に住みたくて、ダイビングのインストラクターになることを決意。滋賀県のお店で丁稚奉公に励み、1990年、19歳でNAUIインストラクター資格を取得。その後、サイパンで4ヶ月、モルディブで6.5年働き、1999年1月に沖縄本島に移住し、スピッツダイブセンターをオープン。モルディブでのワイドメインのガイドとは反対に沖縄の海では、今、そこにいる生物を楽しむを基本とするマクロダイビングを軸にガイドを展開。 サンゴ礁、ドロップオフ、内湾、泥地、タイドプール、河口域、川、渓流と水辺で楽しむ幅を広げ、沖縄本島のあらゆる水辺を自分のフィールドにすべく日々謙虚に勉強させていただいております。 1999年よりPADIインストラクターにクロスオーバーし、現在はPADIのみに所属。講習では初心者講習からダイブマスター講習まで経験に基づいた的確な指導で楽しく教えております。

 - 10/2016, ダイビングログ , , , , , , , ,

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